幸せのはずの同棲

金曜日、部長とのセミナーは心温まるもので、私は帰りながら本当に良かったなぁと思いました。

あーやっと、みんなの気持ちがほぐれてきたんだなぁと実感していました。
やっぱり人事に帰ってきてよかった。そう思いました。

スーパーで買い物をして、Sさんにご飯を作ってまっていました。

なかなか帰ってきません。携帯に電話をしても出ない。
仕事が忙しいのかな?と思いながら、私は少しおかずを食べてビールを飲んでいました。

1週間の疲れがどっと来てしまって、私は横になってしまいました。

『ただいま~』といってSさんが帰ってきました。
『お帰り。ごめんね。寝ちゃって・・・今おかず温めるよ』
『いいよ。みんなと飲んできたから』
『飲んできたんだ・・・じゃ、片づけるね』
『明日、車会社に取りに行ってくるよ。それからホームセンターに行こう』
『うん』

飲みに行くなら言ってくれてもいいのに・・・と思いました。

Sさんは布団を引いて、バタンと横になって寝てしまいまいました。
私は片づけをしてお風呂に入って寝ました。

次の朝、私は少し寝坊をしてしまって、慌てて起きると、Sさんが台所で食器のにおいをかいでいます。
そして、全部洗い直しをしていました・・・

『どうしたの?何かあった?』
『においが残ってるから、全部洗いなおしておくよ』
『何でそんなことするの!』
『だって汚いじゃないか!』

私は黙って見ていました。

洗濯機はもう動いています。私なりに、ドライで洗うものとか色々あったのに全部一緒に洗ってしまっています。

『洗濯するときは声かけてほしいな。ドライコースで洗いたいものもあるんだよ』
『わかったよ』

Sさんは、黙って大宮に車を取りに行ってしまいました。
私は洗濯物を干して、部屋の掃除をしました。

私、この人と結婚するんだよな・・・どうして最近気持ちがすれ違ってきてるんだろう?と悩んでしまいました。
家に帰ってきてもほとんど会話はなく、ご飯を食べて寝るだけ。

何のための同棲なのかわからない・・・

Sさんが帰ってきて、お昼を食べて、近くのホームセンターに行って、衣装ケースや洋服ダンスなどを買って、組立てをして、中にそれぞれの荷物を入れて何とか家らしくなりました。

また夕食も黙って食事をして終わり。二人でただテレビを見ているだけ。

『あっ、来週俺、釣りに行くから。ワカサギ釣り』
『そうなんだ・・・来週は・・・土日休みなのに・・・その後は土日休みは衣装合わせの時だけだ・・・』
『最終の週だよね』
『うん』

気付けば2月になっていました。
それなのに、平日は一緒にいる時間も短くて、話もほとんどしない・・・
さみしい気持ちでした。

『Sさんって、一緒に住むと本当に何も話さないね』
『面倒なんだよ。何話したらいいかわからないし、いっしょにいればいいじゃん』
『うん・・・でもいろいろ話をしたいな』
『一緒にいれば話って必要なの?』
『一緒にいるから話がしたいんだよ』
『勝手に話をすればいいよ』

結婚前からなんだか嫌な気分になりました。
もっと優しい人だと思ったのに・・・自分勝手なんだな。

『このまま結婚していいのかな?』
『何言ってるの?俺たちもうすぐ結婚だよ』
『気持ちが離れていってるような気がする』
『そんなことないよ』
『私は気持ちがもう離れ始めてるよ・・・昨日から今朝にかけてもう耐えられない』
『うーん。ロデムも潔癖症だけど、俺は臭いにすごく敏感だし、その点はわかってほしいんだよ』

男の人ってこんなことやるのかな?もっと、朴訥としてほしいんだけどな・・・
理想とどんどん離れていく・・・
同棲して分かったことがあまりにも多すぎる。

料理を手伝ってくれることはない。洗濯物は自分のペースで洗う。食器は臭いをかぎながら洗う。かといって、食後の片づけはしない。布団の上げ下げもしない。

私も働いているんだし、協力してくれてもいいのに・・・

『ごめんね。こんなこと言いたくないんだけど、私も働いているからさ、色々協力してほしいの』
『してるじゃん』
『でも、この一週間凄く疲れたし、疲れてても簡単なものを作ればいいって言ってくれたけど、作るのもつらいの』
『そんなに働くのがおかしいんだよ。だから人事に行くのは反対なんだよ』
『お店ならもっと辛いんだよ』
『そんなことないよ。お店に戻っちゃえば。近くのお店で働いて食事を作ってくれた方が何倍もうれしいもん』
『私の人事の仕事、わかってくれないのかな?』
『人事ね。大変なのはわかるけど、採用とか秘書業務でしょ。もっとみんな頑張ってるんだからさ、ロデムも家事頑張ってね』

私は、Sさんのその言葉にもう我慢ができませんでした。

『Sさん、私、火曜から出張なんだ。だから心配なことも多いのね。普段何もしないでしょ』
『大丈夫だよ。飲みに行くから。気楽に出張してよ』
『そんな言い方ひどいよ・・・』
『ごめん。お前の事よくわからない・・・』
『Sさんはロボットみたいだよ。心がないよ・・・凄くつらいのに・・・』

Sさんは黙って私を見ているだけでした。

私は本当に結婚していいのかな?間違っていないのかな?
今なら、辞めることができるんじゃないかなと思いました。

『Sさん、やっぱり私たち結婚は無理だよ』
『なんで』
『Sさんは、口だけ愛してるとかいうけど、やっぱり私のこと理解してくれていないんだよ。私が人事の仕事をしているって言うことが、気に入らないし、自分よりもレベルの高い仕事をしているんじゃないかって誤解していると思うのね』
『人事はそうでしょ。俺たちみたいな、設計やっている人間からしたら、やっぱり違う人種だもん』
『でも、どこに行っても大変だし、会社員でいる以上は同じだと思うよ。だからわかってほしいんだよね』
『なるべく理解するようには頑張るけど、僕は簡単には変われないからね』
『わかったよ・・・もし無理そうなら、婚約はなかったことにしていいかな?』
『それは困るよ!結婚はしようよ!!』
『私は理解のない人と結婚はできないもん・・・』

Sさんは黙ったままでした。

幸せのはずの同棲が、徐々に二人の関係を広げてしまいました。

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